ズレを見たくない
親に適応すれば親との摩擦を回避できる、そんな気持ちが根っこにあると以前書きました。
それは、適応しておけば親とのズレを認識しなくて済む気持ち、と言い換えられます。
親とのズレを認識することは、子供にとっては孤独を感じさせ、しんどいものです。
しんどいのはイヤですから、人間関係においても、相手とのズレを認識するのを無意識に避けて、当たり障りなく、卒なく対応するという感じが対人関係での基調になってきます。
そんな気分が会社にいる間にも出ていると思います。
しかしながら、ズレというものは現実ですから、ズレを見ないようにすることは自分の気持ちも見ないことになってきます。
会社で理不尽なことを言われても、波風立てるのはイヤなので、言い返さずに場を収めてしまう。
自分の仕事は終わったので帰宅すればいいのに、まだ仕事をしている周りの人にどう思われるか気になる、要はズレたと思われたくないし思いたくないので、なかなか帰ると言い出せない。
こういう気持ちで会社に居続けると、しんどくなり、会社に行きたくない気分になるのは想像に難くありません。
表面的で浅い感じとセットで自分を抑圧していることも大きなポイントなのです。
2022年1月26日 佐藤