その人の「一点」を見据える②

人それぞれ違う「一点」

では「自己実現を目指す性向」と言う時、その性向の中身とは何なのでしょうか。

 

世間一般では、例えば「自分はサラリーマンに向いている(あるいは向いていない)」というふうに言ったり、「私は理系(文系)なので文系(理系)科目は不得意」というような言い方をしたりします。

 

そこには幾分かの真実も含まれているのでしょうけども、私はこう考えています。

 

キーワードから挙げてみますと、

理由がない・無心になっている・とっさに体が動く・しっくりくる、といった様子が思い浮かびます。

 

例えば、

 

何故かは自分でも分からないけど、これをやっていると余計なことを考えていない。

 

自分ではそう思ってなかったけど、この種のことをやる時の自分のエネルギーはどうも多いようだ。

 

こういったことを感じたことはありませんでしょうか?

 

そして、それは本当に人様々で、職業等具体的な対象のこともあるし、対象というよりやり方のこともあると感じます。

 

おそらく、後者の「やり方」の方が、その人の「自己実現を目指す性向」が出易いケースが多いという気がします。

 

それを指して「生き方」と古来から言われてきたのだと思います。

 

但し、こと現代では目に見えるもの、数値でわかるもの、理由が明確なもの、短期間で結果がでるもの等に価値を置く風潮がありますから、やり方という目に見えない、分かりにくいものを自らの中に見出すことは案外難しいことになっているとも思います。

 

2022年3月9日 佐藤