その人の「一点」を見据える⑦

自分のタイプ

自分は内向タイプなのか外向タイプなのか。

 

そのあたりを分かることで、自分が普段とっている心理傾向のメリットとデメリットに気づきやすくなると思います。

 

例えば、内向タイプの人ならば、人間関係から早々に徹底することで、人と関わるストレスからは取り敢えず逃れられた、それはそれで自由で居心地いい、そんなふうに今までは思っていたかもしれません。

 

しかし、自分のタイプ(リソース)をどう活かしてきたんだろうと改めて振り返ってみれば、一時の対人ストレスからは解放されたものの、人と深い関わりをもつことができなく、人生が味気なくなっている。

 

そんなデメリットに気づくでしょう。

 

ですが、それに気づいたからとて、外向タイプのようにすっと人と関われるようにはならないと思います。

 

内向タイプは人から遠ざかる方向、つまり自分の気持ちを誰かに伝えないことに慣れています。

 

それは、子供時代から、自分の気持ちを表現しないのがいいんだ、それが当たり障りなく人と接する為の方法なんだ、そんなスタンスが出来上がってきたからだと思います。

 

ここに、自分のメリット(リソース)を抑圧しているのではないか、という視点が必要と考えます。

 

内向タイプはたいてい自分の内部に純粋な世界観のようなものを持っていて、内面は豊かなはずです。

 

それが、自分の内面を表現しないことに慣れているので、豊かなものを外部に出さない、結果人との交流が生じないことになっていきます。

 

自分を表現すれば、交流が生じ、正当な評価を受けたりして、自らの壁も低くなり、内向タイプなりの人との深い交流が生じます。

 

このように、自分のリソースのメリットとデメリットは隣り合わせのような関係にあるのかもしれません。

 

2022年6月9日 佐藤