カウンセリングルームさとうからのお知らせ

カウンセリングルームさとう

東京都新宿区高田馬場4-17-15東陽ビル812(JR山手線・東西線・西武新宿線高田馬場駅から徒歩4分) 

はじめまして、カウンセリングルームさとうは心理カウンセリング、精神療法、精神分析の専門機関です。根本的な心の変化と薬によらない回復をサポートいたします。対話をベースにした心理カウンセリングにより、うつ病をはじめ、AC(アダルトチルドレン)、不安/強迫障害、パーソナリティ障害等「生きづらさ」を抱えている方の心本来の生き方へ向けて共に歩みます。対面の他各種オンラインでのセッションも可能/オープン:火・水・木・金・土・日/24時間WEBにてお申し込み受付→お申し込みページはこちらです。 ※当ルームは2021年5月に足立区より移転しました。


【新型コロナウィルス感染拡大防止の為に】※2022年6月9日更新
感染拡大防止にあたり、行政機関他の情報に則り対策してまいります。カウンセラーは体調が悪い場合、当日急遽セッションを中止する事がございます。ご相談者の中で、発熱・咳などで体調がすぐれない場合は、当面対面でのカウンセリングはご遠慮くださいますようご理解お願い申し上げます。
<セッション当日の対応等について>
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・ご相談者をお迎えするに際して、その都度椅子やテーブル等の消毒を実施しています。
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・尚、当ルームの考え方として、カウンセリングは「医療機関への通院」に準ずるものととらえております。
・対面の他、電話・LINE・Google Meetでのセッションも承っていますのでご利用ください。

こんにちは。このお知らせページでは、

・心の問題について悩んでいる方のヒントになりそうなエッセイ

・わかりやすい精神療法の専門知識のご紹介

・臨床の現場で感じたこと

・オープン日時のお知らせ

などを随時書き込んでいます。

*過去の記事は、画面一番下の「サイトマップ」よりお読み頂けますので、是非ご覧ください

その人の「一点」を見据える⑦

自分のタイプ

自分は内向タイプなのか外向タイプなのか。

 

そのあたりを分かることで、自分が普段とっている心理傾向のメリットとデメリットに気づきやすくなると思います。

 

例えば、内向タイプの人ならば、人間関係から早々に徹底することで、人と関わるストレスからは取り敢えず逃れられた、それはそれで自由で居心地いい、そんなふうに今までは思っていたかもしれません。

 

しかし、自分のタイプ(リソース)をどう活かしてきたんだろうと改めて振り返ってみれば、一時の対人ストレスからは解放されたものの、人と深い関わりをもつことができなく、人生が味気なくなっている。

 

そんなデメリットに気づくでしょう。

 

ですが、それに気づいたからとて、外向タイプのようにすっと人と関われるようにはならないと思います。

 

内向タイプは人から遠ざかる方向、つまり自分の気持ちを誰かに伝えないことに慣れています。

 

それは、子供時代から、自分の気持ちを表現しないのがいいんだ、それが当たり障りなく人と接する為の方法なんだ、そんなスタンスが出来上がってきたからだと思います。

 

ここに、自分のメリット(リソース)を抑圧しているのではないか、という視点が必要と考えます。

 

内向タイプはたいてい自分の内部に純粋な世界観のようなものを持っていて、内面は豊かなはずです。

 

それが、自分の内面を表現しないことに慣れているので、豊かなものを外部に出さない、結果人との交流が生じないことになっていきます。

 

自分を表現すれば、交流が生じ、正当な評価を受けたりして、自らの壁も低くなり、内向タイプなりの人との深い交流が生じます。

 

このように、自分のリソースのメリットとデメリットは隣り合わせのような関係にあるのかもしれません。

 

2022年6月9日 佐藤

その人の「一点」を見据える⑥

自分のリソースの活かし方

人のパーソナリティには大きく二つの方向があると考えています。

 

人と一定の距離を置き、自分の世界を大事にするタイプ。

 

人間関係の中で自分の価値や喜びを感じるタイプ。

 

前者を内向タイプ、後者を外向タイプとします。

 

このタイプにも、その人の「一点」が現れてきそうです。

 

人が不安から自分の気持ちを守ろうとする時にもそのタイプの傾向がでますし、何かの活動をしてその人が充実感を感じる時にも同様です。

 

不安とか不確実なものを抱えきれず、人と過度に距離を置いたり、相手にむやみに拘るのは、自分のタイプ、言い換えるとリソース(資源・素質)をあまりよろしくない方向に使っていると言えそうです。

 

一方、冷静に客観的に事態を把握できるのは内向タイプの人の特徴だと思いますし、人に喜んでもらうことに生き甲斐を感じてアイデアを色々思いついたりできるのは外向タイプの人の良い面だと思います。

 

実際ほとんどのご相談者が、心理的にどこかおかしいと感じている一方、自分なりになんとかやってきた自負を程度の差はあれ持っています。

 

その人の精神的な有り様を全体として分かっていく際に、このような視点が重要だと考えます。

 

次回に続きます。

 

2022年5月18日 佐藤

その人の「一点」を見据える⑤

凡情を尽くす

前々回書いた「失敗しないように」と関係がありますが、「凡情を尽くす」ということを今回は書きます。

 

「凡情を尽くせ」は、仏教で使われる言葉です。

 

くだらないことでも、そのくだらなさを知るためには、それをしっかり経験しないと分からない、というような意味です。

 

自分の一点がまだ見つからないで将来が不安な方は多いです。

 

そのなかには、資格や学歴という一見将来が約束されたものにこだわる方もいます。

 

あるいは、興味がありそうなことはあるけど、思っているのと違う世界じゃないか、本当にやっていけるのか、ああでもないこうでもないと心配するばかりで、そのことに飛び込めない方もいます。

 

いずれも自己評価の低さや完全主義が関係していますが、今回はそこはさておき、私が言いたいのは、経験してみないと自分の中に不完全燃焼感が残る、ということです。

 

納得感と言い換えてもいいです。

 

そもそも、自分に合っているかどうか、やれるかやれないか、はすぐに分かるはずはありません。

 

あたまで考えるのでなく、身をもって経験するしかない。

 

その結果、もし思っていたのと違っていた(=凡情)としても、肌で感じ尽くしたという感触にはある種の納得感があります。

 

この自分の中の感触、自分の生命を燃やしている実感が大事と思います。

 

さらには、その経験をふまえて方向修正したり、ある種の勘所が掴めたり、たとえ失敗に見えても後から振り返ると役に立った経験であることも多いと思います。

 

2022年4月27日 佐藤

連休中のオープン日について

新緑間近の候、いかがお過ごしでしょうか。

 

さて、連休中の日程についてですが、祝日の4月29日(金)、5月3日(火)、4日(水)、5日(木)は、通常通りオープンいたします。

 

よろしくお願い申し上げます。

 

カウンセリングルームさとう

その人の「一点」を見据える④

内部感覚

前回、あそび、ジンガ、その人特有のリズム等といった言葉を使って、「一点」について書きました。

 

そのことを角度を変えて説明しようとすると、「内部感覚」ということを思います。

 

内部感覚とは、自分の内側にある感覚のことです。

 

腹にこたえる、胸に響く、胸騒ぎがする、ずしんとくる、しっくりくる。

 

こんな「感じ」が内部感覚です。

 

じゃあ、「外部」感覚もあるのか?と言われそうですが、内部感覚と区別する為便宜上あると言っておきます。

 

ああでもないこうでもないと考える、損得勘定をしている、確かな情報がないと不安だ。

 

これらは、外部感覚です。

 

前回書いた「失敗しないように」も明らかに外部感覚です。

 

内部感覚を感じるシチュエーションで身近なものではこんな光景が思い浮かびます。

 

前夜「明日はあれをしてからこれをして、充実した日にしなければ」と計画(外部感覚)していたが、朝目覚めたら「そうだあそこに行ってみよう」と思いたち、前夜の計画などどこかに行ってしまい、そこに行ってみたら何か気持ちいい(内部感覚)。

 

あるいはこんな光景も想像できます。

 

SNSで話題の行列店に行って、並んで食べてみて、最初は(ネット上でこれだけ人気があるんだから)まあまあおいしいんだろうと思っていた(外部感覚)が、他の行列がない店がなぜか気になり(内部感覚)入ってみたら、行列店よりおいしかった。

 

2022年4月13日

その人の「一点」を見据える③

あそび

理由がない、無心という有り様から私が連想するのは、「あそび」です。

 

あそびに熱中していると、時を忘れる、寝食を忘れるくらい面白い。

 

そこには、理由づけや価値づけ以前の何かがある。

 

大人になっても仕事や活動に没頭している人は、そんな雰囲気を醸し出していると思います。

 

さらに、あそびから私が連想するのは「ジンガ」です。

 

ジンガとは、一般的にはブラジルのサッカー選手等の独特の身体的な動きを指します。

 

サッカーはあそびだ、という言葉がありますが、その言葉にはジンガという現象が多分に含まれている気がします。

 

私の理解するところ、ジンガとは目に見えない、その人特有のリズムのことです。

 

サッカーにおいて、いやそれ以外のことでも、その人のオリジナルな生命リズムが発露した時に、人は新鮮な創造性・表現性を感じる。

 

その新鮮な創造性・表現性こそ、あそびそのものだ、そう言えると思います。

 

但し、ジンガは子供の時から長年かけて、自然に身につけるものに違いありません。

 

自然に身につけるということは、誰に言われるわけでもなく、自発的に身につけるのだと思います。

 

自発的に身につけることには教科書がありませんから、身につけるまでに失敗をたくさんするはずです。

 

ですが、家庭や学校で大人が子供の失敗に対して我慢できず、先回りして答えを教えてしまうケースもあります。

 

そういう大人は自身の不安を子供に向けているに過ぎないという気がします。

 

失敗を見届け、自発が萌芽するのを辛抱強く待つことも必要だと思います。

 

2022年3月30日 佐藤

その人の「一点」を見据える②

人それぞれ違う「一点」

では「自己実現を目指す性向」と言う時、その性向の中身とは何なのでしょうか。

 

世間一般では、例えば「自分はサラリーマンに向いている(あるいは向いていない)」というふうに言ったり、「私は理系(文系)なので文系(理系)科目は不得意」というような言い方をしたりします。

 

そこには幾分かの真実も含まれているのでしょうけども、私はこう考えています。

 

キーワードから挙げてみますと、

理由がない・無心になっている・とっさに体が動く・しっくりくる、といった様子が思い浮かびます。

 

例えば、

 

何故かは自分でも分からないけど、これをやっていると余計なことを考えていない。

 

自分ではそう思ってなかったけど、この種のことをやる時の自分のエネルギーはどうも多いようだ。

 

こういったことを感じたことはありませんでしょうか?

 

そして、それは本当に人様々で、職業等具体的な対象のこともあるし、対象というよりやり方のこともあると感じます。

 

おそらく、後者の「やり方」の方が、その人の「自己実現を目指す性向」が出易いケースが多いという気がします。

 

それを指して「生き方」と古来から言われてきたのだと思います。

 

但し、こと現代では目に見えるもの、数値でわかるもの、理由が明確なもの、短期間で結果がでるもの等に価値を置く風潮がありますから、やり方という目に見えない、分かりにくいものを自らの中に見出すことは案外難しいことになっているとも思います。

 

2022年3月9日 佐藤

その人の「一点」を見据える①

持って生まれたもの

強迫性や不安、そんな心の有り様について最近は書いてきましたが、そういういわば症状的なものとは目先を変えて、今回からは個性やオリジナリティといったものについて書いてみます。

 

私の先生筋にカレン・ホーナイという精神科医・精神療法家がいますが、彼女の基本的な考え方にこういうものがあります。

 

「人の成長を阻むものが取り除かれるならば、その人はまるでどんぐりが樫の木に育つように成熟し、完全に自己実現した大人になっていく」

 

つまり、ホーナイは「人間には持って生まれた自己実現を目指す性向がある」と信じていました。

 

この視点と言いますか、この理念が根本的に最重要だと思います。

 

この考え方を持つか持たないかで、基本的な人間観に大きな違いがでてきそうです。

 

その人の症状を「病」と捉えるか。

 

その人の自己実現の方向を汲み取り、その方向に立って「成長を阻むもの」を取り除こうとするのか。

 

前者では、治療する人とされる人という一方通行の関係になりがちという気がします。

 

後者では、その人固有の生き方を汲み取ろうするので、セラピストとクライアントの共同関係が成立しやすい気がします。

 

セッションでの会話の内容以前に、セラピストや医師の態度、つまり自分を真剣に分かろうとしてくれるかどうか、に相談者の方々は敏感です。

 

その対応する側の態度に、上述した理念・人間観が大きく関係していると私は考えています。

 

2022年2月23日 佐藤

会社に行きたくないという心理⑧

ズレる不安と共に

つまるところ、自分の気持ちを抑圧していることが会社に行きたくない気持ちの本当の理由だと思います。

 

ひとりの人間にとって、自分を表現しないで生きるということはけっこうしんどい。

 

そんなしんどい生き方に耐えきれず、自らの心身が自分にサインを送っている。

 

会社に行きたくないという気持ちは、そんなことの証明ではないでしょうか。

 

そして、自分を抑圧する動機であるところの社会や他者とのズレをおそれる心理。

 

ですが、まさに、親をはじめとして会社や他者とズレていて当たり前、そんな心境を目指すことが大事だという気がします。

 

セッションで「不安と共に居られるようになる気持ちを持ってほしい」という意味のことをよく言いますが、これも会社や他者とズレる不安から目をそむけないという意味で、同じことを言っています。

 

会社や他者とズレる不安を過度にこわがることはない、と言いたいのです。

 

ズレることはたしかに不安ですが、不安を感じるからこそ自分の気持ちを抑圧せずに相手への疑問を持つことができ、そこから他者とのオープンなコミュニケーションに目が向いていく。

 

そこには会社にむやみに適応しようとせず、現実的で、ある意味会社との対等な関係をもち、主体性を保った自分がいると思います。

 

2022年2月6日 佐藤

会社に行きたくないという心理⑦

ズレを見たくない

親に適応すれば親との摩擦を回避できる、そんな気持ちが根っこにあると以前書きました。

 

それは、適応しておけば親とのズレを認識しなくて済む気持ち、と言い換えられます。

 

親とのズレを認識することは、子供にとっては孤独を感じさせ、しんどいものです。

 

しんどいのはイヤですから、人間関係においても、相手とのズレを認識するのを無意識に避けて、当たり障りなく、卒なく対応するという感じが対人関係での基調になってきます。

 

そんな気分が会社にいる間にも出ていると思います。

 

しかしながら、ズレというものは現実ですから、ズレを見ないようにすることは自分の気持ちも見ないことになってきます。

 

会社で理不尽なことを言われても、波風立てるのはイヤなので、言い返さずに場を収めてしまう。

 

自分の仕事は終わったので帰宅すればいいのに、まだ仕事をしている周りの人にどう思われるか気になる、要はズレたと思われたくないし思いたくないので、なかなか帰ると言い出せない。

 

こういう気持ちで会社に居続けると、しんどくなり、会社に行きたくない気分になるのは想像に難くありません。

 

表面的で浅い感じとセットで自分を抑圧していることも大きなポイントなのです。

 

2022年1月26日 佐藤