うつからのメッセージ−眠り

眠りについて

睡眠を科学する、とか、こうすれば良い睡眠がとれるとか、世間には色々ありますが、私は睡眠とは、そのように理解可能な、こうすればこうできるのだ、という類の研究可能な世界とは正反対のものだと考えています。

 

科学は、レム/ノンレム睡眠など「状態」を計測することはできますが、「何故」眠りに入っていけるのかを教えてくれることはありません。


睡眠を司るのは、ココロとカラダ、しかも深いところにある核心部分が有する専権事項なので、マニュアル的・科学的な、つまりアタマ特有のコントロールには、むしろことごとく反発すると思います。

 

誰しも体験する、寝よう寝ようとすると眠れないのは、アタマのコントロールをあざ笑っているという感じです。

 

逆説的ですが、眠りに入りやすい方法を難易度の高い順に挙げてみたいと思います

(ここでいう難易度は、アタマ世界の制約、つまり社会的に制約の多い人にはちょっと難しいかな、という基準です。)

 

①寝る時に目覚ましをかけない、眠くなったら寝る

→好きなだけ眠ってください、と「入り」も「目覚め」もココロ/カラダに最初から全面的に委ねている好ましい状態です(勤め人には難しい?)。

 

②ちょっとだけ寝るつもりで横になる

→ちょっと寝るということは、間もなくまた起きるよ、というアタマの意思表明(コントロール)ですが、ココロ/カラダはそのコントロールを欺く趣で逆をいき、特にカラダが疲れている時は、そのまま朝まで眠れることも多いようです。

但し、おしっこをしておかなくちゃ、とか用意を万端整えたりすると、見破られます。

秘訣は、ココロ/カラダに肩透かしを食らわせるイメージです。

 

③寝る時に時計を見ない

睡眠は時間的な長さと同様か、それ以上に質が大切なのですが、

何時に寝て、何時に起きなくちゃ、という時間のみを気にして質を無視し、アタマの都合だけで眠ろうとすると失敗することも多いです。

ですので、寝ようと思う2時間くらい前から時計を見ないで、アタマの時間認識を曖昧にしてしまい、「基本的にですが、好きな時に眠りに入ってくだい」とココロ/カラダに(少なくとも「入り」は)ある程度任せてしまう、というものです。

結果的に、アタマが想定した時刻の前後そんなにずれずに入眠できることも多いようです。

 

2016年3月26日