うつからのメッセージ−うつの対極

うつの対極にあるもの

うつ状態の原因をアタマによるコントロール、つまり過去や未来への計画・心配、とか、〜すべき/〜してはいけない、といったある意味で機械的な価値観・思考と捉えますと、

その対極にあるものは、好奇心や即興性といえると思います。

 

それは、たいがいの場合、過去でも未来でもなく、今この瞬間にこの場所で現れてくるものです。

 

手っ取り早いのは、通勤の道順をその時の思いつきで変えてみることです。

駅まで/から歩く道を変える、そして目に飛び込んできた店をのぞいてみたりする。

いつもと違う路線に乗って、いつもと違う駅で降りて歩いてみる。

 

あるいは、会社の昼休み、いつもの店や社員食堂に飽きたら、お弁当かパンを買って、公園でのんびり食べる。

 

即興度の高いものでは、通勤電車のなかで思いついて、会社のある駅を通り過ぎて、そのままちょっと遠出して海を見にいく。

 

こういう即興性のある行動は、「計画や予定なんてゴメンだね」という趣で、「今ここ」でココロが好奇心を発揮し、会社とか規則・ルールでなく、「私」が「主語」となって為されます。

自らのフレッシュなフィーリングで、自らの時間の過ごし方を、自らが決定しているのです。

 

この状態こそ、いわば「抗うつ状態」(笑)と言えると思います。

アタマの思い上がりを見つめ直し、ココロのフットワークを育てるのに役立つと思います。


2016年3月16日