うつからのメッセージ−客観視

自分の構造を客観視する

うつ回復のキーのうちのひとつは、自分を客観視することだと私は考えています。

うつから回復した方も、実際に「自分を客観的に見られるようになった」「自分を俯瞰できた」とおっしゃる場合も多いです。

 

自分の構造を、自分の中から一旦取り出して、お茶でも飲みながら眺めてみます。

 

そのための最良のツールが、以前紹介しましたウェブサイトの記事「うつにまつわる24の誤解」、書籍「普通がいいという病」に載っている、この写真の図です。

 

まず、頭と心は別ものであること。

つまり、自分の内部において考えていること、感じていることには、2種類あって、頭由来の計算、シミュレーション的なもの(〜すべき、〜して当然等)と、心由来の感性、快/不快判断的なものがある。

 

何かの体験や悩み事について、考えや感じたことを、これは頭サイド、これは心サイドというように、図の横に書いて分けてみると、客観視の練習になります。

 

また、頭は心にフタをすることがある、ということ(これが心身の不調の原因となることが多いです)。

 

これも、何かのテーマについて、頭サイドで考えたことが、心サイドの感じ方を無視していないか(フタをしていないか)、それと同期して身体に不調が出ていないか(図は、心と体は(太い管で)繋がっていることを意味しています)などを点検するのに役立つ、いわばテンプレートになると思います。

 

*上記のようなことを「内省」といいます。「5/3語ろう会」では、内省により自身を見つめ直し、変化してゆこうとする、そんなことに関心がある方のご参加をお待ちしております。

 

 2016年3月31日