うつからのメッセージ-主語

主語はI(アイ)

うつから立ち直ると、自らのココロの状態の勘どころとか、ココロの関心事(対象)がはっきりしてきます、必然的に。

すると、例えば、今の自分の気持ちは◯◯だ、と明確に意識できるようになります。

 

今までは、ややもすると、「周り」の空気を読んで、とか、そんなことすると「親」に悪い、等と思って、自分のストレートな気持ちを見なかったことにしていたかもしれません。

 

そんな気持ちの構造を英語に変換すれば(英語の構造は必ず主語を明確にする必要がある)、その気持ちの主語は周りの誰か(Someone)や何か(Something)であり、親(My father/mother)です。

I(私が〜)が主語ではありません。

I(私)があるように見えても、主語は周囲や親であり、I(私)はそのなかに主でなく従として入っているだけです(英文法でいえば、I(私は〜)は「目的節の主語」にすぎないわけです)。

 

会社できちんと働くのは当然だ。

結婚していないと一人前でじゃない。

例えばこんなことを当たり前のように思っているとしたら、その主語は何か?一度考えてみる必要があります。

 

もし、その主語はどうもI(私)じゃないらしいぞと気付いたなら、I(私)が主語の文、要は本当の自分という主語がある文を作ってみます。

 

私(本当の主語)は、生活のため(目的語)に給料(目的)が必要なので働く、また資格(目的)も取りたいので、そのためにも今の仕事は意味がある。

「会社できちんと働くこと」の方の主語(偽の主語)は、自分が小さい時からそう言われてきた親や親戚のおじさんだったり、会社の上司だと思うが、きちんと働くことがパワハラまがいの環境で働くことなら、私(本当の主語)は自分の目的と関係ないので我慢できない。

例えばこんな感じで書いてみます。

 

こうすると、なにか自分の身を何かに預けている(つまり主語が無い状態)ようなぬるま湯的まったり感、不安感から切り離され、自らの足で立っている爽快な感覚になっているはずです。

主語をはっきりと明確にして自分の気持ちを感じ取ることは、ココロの声を聞くための必然のプロセスでもあるのです。


2016年5月24日