ココロを大切にして働く⑥

米を炊く

前回は「住」を書きましたので、今回は「食」です。

 

唐突ですが、、、

 

食とは「米を炊くこと」につきると思います。

 

米一合は160グラムです、炊けばご飯2杯半、朝飯と夕飯に充分です。

少し多めに170グラムとして、30日分で約5キロ。

ネットで買えばそこそこの米でも10キロ2700円なので、5キロ1350円。

これがひと月分の主食の材料費です、

一日分の朝・夕食のご飯代が45円、安い!ですね。

 

おかずは、鍋が手間がかからず、栄養がとれます。

白菜などの切る必要のある食材は、休みの日にまとめてカットして、スーパーにおいてある普通のビニール袋に入れて冷蔵しておけば、平日仕事から帰った後もラクチン。

肉は、小分けして冷凍しておくといいです。

 

さて、牛肉は敬遠して、、、美味しい割に安めの鶏肉をたくさん、鱈や牡蠣も少々、白菜・人参・長ネギ・しいたけ・豆腐など、

それと、朝ごはんに納豆、卵、

それになくなってきた調味料、醤油、カレー粉etc

たまには朝にパンも食べたいから食パンも、、、

そんなあたりを買ってきます。

一週間分で3000円もあれば、まあ充分でしょう。

ひと月で12000円です。

 

これで、ひと月分の朝・夕飯の出費は、

ご飯1350円、おかず12000円で、13350円。

これに調理のときのガス・電気代で2000円を足すと、

 

ひと月の朝・夕飯代が約15000円(一日あたり500円)ということになります。

 

さて、自分で作った時の夕飯代をざっくり400円とします。

外食だといくらでしょう、最低でも800円はとられるでしょうか。

その外食を仕事帰りの夕食に平日毎日食べるとすると、差額が400円、20日間で8000円です。

それは、自分で作れば払う必要のない8000円の人件費を他人に払っているということです。

8000円あれば、専門書が3冊は買えそうですね。

 

なお、会社での昼食に、自分で作ったお弁当を持参するなら、出費はさらに減ることは言うまでもありません。

 

ところで、飲みにいくと、つまみ一皿500円はします。

唐揚げ、野菜炒め、ピザetc。これらの材料費は200円いかないでしょう。

お酒もビール一杯500円はしますが、同じ量を自宅で飲めば200円程度でしょう。

お勘定は、すぐに4000円位いってしまいます。

そのうち半分以上は、お店の人件費、家賃、水光熱費です。

週に2回も飲みに行けば、月8回ですから32000円、

自宅での2ヶ月分の食費です。

32000円を一年貯めれば40万円弱、質の高いセミナーに通える金額です。

 

外食は、それくらい食材以外のものに対し、お金を払っているということです。

経験的に言うと、割に外食をするという人は、外食を止めた場合、月に数万円出費が減ります。

これを、前回書いた住宅費と合わせると、10万円前後の出費が減るケースが多々あり、仕事や生き方に多大な影響があるのです。

 

サラリーマンを無意識に続けていると、給料もコンスタントに入ります。

ですが、お金が自分の生活のどの部分にどれくらい必要なのか、今の家計をいつまで続けて、何年後にはこう変えたい、、、などの主体的な展望がない場合が多いのです。

主体は会社にあるのでしょう。なんとなく、定年まで会社に居るだろうなァと思っている人も多い。

または、会社に居続けるために、いかに周囲に気を使って立ち回ろうかと考えることが仕事の中心になっていたりする。

 

毎月数万円というお金が、自分の生き方に与えるインパクトの可能性に気づかない人は、ココロに気付いていない人でもあります。具体的で主体的な生き方を模索していないということです。

ココロに気付いていないということは、どこかにストレスを溜めているので、寂しさを紛らわそうとスナックに飲みに行ったりします。

あるいは、ココロを正面から見つめられない、つまり自分の生き方に孤独に向き合うことが辛いので、グルメを自認して仲間とつるんで話題のレストランに行ったりします。

 

しかしながら、だいいち、外食は続けていると体調がおかしくなってきます。

質の悪い食材を使っているのもあり得るでしょうし、油分が多い店も多くて、内臓に負担がかかる。

高級レストランで食べても、混んだ電車に乗って自宅に移動するのに気疲れしたりする。

 

やはり、食事は人生の基本、自分で作り、自分がくつろげる空間で食べることが、カラダをつくり、ココロを楽しませることになるのです。

今日の料理になにを作るかを想像すること、調理のときに素材を選び、味を加減することはココロの領域でもあります。

 

そして、お米というものは、日本人のカラダに馴染んでいて、

なにより炊きたてが美味しい!

自分で作るおにぎりはコンビニのものよりもはるかに美味しい。

丼ぶり物やチャーハンやカレーも、自分で作れば意外とたいていの店のよりも美味しい。

お米は、そんなココロにも響く食材です。

お米の長所を存分に引き出そうとすると、おのずと自分で料理を作る方向に向かいます。

そういうふうに心身を養い、価格も安いお米を充分に活用することは、日本という風土で生きる人間の自然なライフスタイルでもあると私は思います。

 

生き方の基礎トレーニングが料理なのです。

そういう生活を楽しむほど、お金はかからなくなってきて、生き方が軽くラクチンになってくるのです。


2017年3月7日