うつ病と元型について
人はなぜうつ病になるのでしょう?
まず大前提として、人にはアタマとは別にココロというものがある。
アタマは知識や情報を担当し、ココロは自然界に通じる生き物としての生命力・感情およびその人特有のオリジナリティを担当している。
しかし、うつ病になる人は、そもそもココロというものの存在を知らなくて、幼い頃からアタマに詰め込まされた情報だけに頼って生きていこうとする。
そうすると、ココロでの感情や衝動等は無視され続けて、生き物としての生命力を感じられなくなり、倦怠感や億劫感等をはじめ様々な合図を発する。
これが、うつ病のメカニズムのなかの、生命力を無視する側面です。
もうひとつの側面は、その人のオリジナリティ(適性や能力や嗜好等)を無視するものです。
アタマだけに頼る人は、自分の外部から色々なものを吸収して身につけ「成長」しようとしたりしますが、ココロの存在を知らないので、自分の内部にあるオリジナリティを見ようとはしません。
無視され続けたオリジナリティは、生き物としての生命力と同じくらい大切な「人としての存在意味」を感じられなくなり、焦燥感や不眠等の合図を発します。
このように、人はアタマではなく、ココロにおいて、生命力を感じる側面と自分の存在意味を感じる側面の二つを持っている、と私は考えています、
そして、二つの側面はすっぱりと分けられるものではなく、お互いが反応し合って、人が生きることの骨格になっていくと思います。
さて、では、人はなぜゆえ「もともと」その人特有の好き嫌いや個性=オリジナリティを持っているのでしょうか?
その「もともと」を元型(archetype)をテーマに次回より考えていきます。
2017年7月1日