自己否定感と罪悪感①

セッション中のことば

クライアントからしばしば語られる自己否定感と罪悪感。

この似ているようでいて、内容は微妙に違うと私には思える心理について、しばし探求してみようと思います

世間ではこの2つの用語は、区別無しに使われている気もするのです。

 

セッション中に罪悪感と共に話されることばは、

 

ああしとけばよかったんじゃないか、

あの時こう思えなかった/こうしなかったのはなんでだろう、

こうしとけば全然違った今があったんじゃないか、

あの人はあれだけ良くしてくれたのに、こんなことをしてしまった、

居たたまれない気分でおかしくなりそうだ。

 

自己否定感では、

 

自分はここに居ていいんだろうか、

自分が何か言うと場の空気を壊すんじゃないか、

もし失敗したらすぐにその場を立ち去りたい、

どうせ失敗して恥をかくんだから何もしない方がまし、

嫌われるんじゃないかと人の表情が気になる。

 

ニュアンスや雰囲気の違いがありそうだ、と私には感じられます。

罪悪感には、別名自責感と言う通り、気持ちの方向が自分のことに向いている感じがします。

自己否定感には、自分へ、もあるけど、他者にもけっこう気が向いている感じがします。

 

罪悪感はあるけど、自己否定感はそれほどはない、という人。

両方ともに同じ程度ある、という人。

色々おられます。

 

当たり前ですが、これらの気持ちを持っていて心地良いと感じる人はいません。

そして、生まれつきこのような気持ちをひとが持っているはずはありません。

 

幼児期から成長する過程で、環境や人間関係の影響のなか、後天的に無意識にこれらの気持ちが形成されていったはずです。

 

次回以降に続きます。

 

2020年2月14日