緊急事態宣言が発出されて以降メディアはコロナ一色になっています。
かなり注意を要する感染症であることは確かなようです。
注意するためには、確かな情報を得ようと、いつもよりたくさん検索するのは私も同様です。
ですが、そこでふと思うのは、それが行き過ぎると「不安探し」になるな、ということです。
必要で十分な情報を得たと思うと、そこで満足して情報探しから離れる。
これは健全です。
一方、もっと正確な情報を、もっと大量の情報を、と思って延々と検索したり、SNSを頻繁にチェックする。
これは健全とは言い難い。
不安が不安を呼び、いつの間にか情報(不安)探し自体が目的化する、日常になる。
実はこれは、強迫性(完璧主義)と全く同質の心の働きで、病的で過剰な防衛です。
これが集団で起こっているのが、今一部の人に見られるパニックです。
ところで、こういう状態は、実は心身にとっては非日常であって、緊張を強いられるものです。
また、緊張は長続きできない性質のものなので、衝動性があって、忍耐に欠ける。
そこで、おすすめすることは自己観察です。
「あ、なんか気を張ってて、ニュースは必ず見る感じになってるなあ」という感じで、思ってみる。
すると、ふっと力が抜ける、ラクになる、冷静になる、内臓が緩むのを感じる。
落ち着いて、忍耐強く行動することができる。
防衛から距離をとれたからです。
今までのいささか熱くなっていた自分を平常・健全に戻すことも大切だと思いまして。
2020年4月17日