基本的葛藤 その3
特に親への不満や反感の度合いが大きい時に問題が発生すると思います。
その問題とは自己否定感です。
この場合は親の一方的な押し付け=機能不全家庭等の要因がある場合が多いようです。
但し、機能不全と言っても、明白な虐待ではなく、親の「意図せざる」押し付けが多いと言えます。
最も多いのが、親の「こうあるべき」や「こうしないと将来大変だ」という、実は親自身の不安を子供に重ね合わせている場合です。
また、親自身が精神的に問題を抱えていて、子供を自らの安心の道具としてしまう、要は子供を自分の親に仕立て上げてしまう場合もあります。
あるいは、親と子供の生来の性格の木目の細かさというべきものが大きく違う場合。
親が大雑把であれば、繊細な子供は気持ちを汲み取ってもらえなく、置き去りの恐怖に浸されますし、その逆ならば子供は親から逐一干渉される息苦しさを日々味わい続けます。
子供にしてみればいい迷惑です。
ですが、未熟な状態で生まれ、それほど低くない確率で未熟で異質な親に育てられる、というのは人間の宿命かもしれません。
ですが、宿命と言うには少々重たいものが出来てきてしまいます。
何が起こるのか?
自らの自発性を自ら否定する、というなかなかこわい現象がおこってきてしまいます。
2020年6月5日