在籍カウンセラーは全員教育分析を受けています
カウンセリングルームさとうの特徴を今週と来週で書いてみます。
さて、教育分析と書くと、「教育」というニュアンスに、やらされ感、あるいは、まだ駆け出しの新人が受けるもの、といった類の意味合いを感じ取る方もおられるかもしれません。
ですが、そのような意味合いは教育分析にはありません。
現職のカウンセラーが受ける精神分析(カウンセリング)を、分析という語を同じくして、教育分析あるいは訓練分析と便宜上呼んでいるだけの話しです。
教育分析といっても、内容はご相談者が受けるカウンセリング(精神分析)と何ら変わりはありません。
「あれ、相談者が受けるカウンセリングと変わらない、ということはカウンセラーにも精神的な悩みがあるということ?」と思われるかもしれません。
この質問には、本質的な意味で「イエス」と答えます。
本質的に、全ての人間は成長する過程でそれぞれ悩みを抱えて現在に至ります。
ひとりの人間であるカウンセラーが自分自身の悩みに問題意識をもって教育分析に取り組むことで、自分自身の精神的な成長成熟につながるのはもちろんなのですが、もうひとつ重要な意味があります。
カウンセラーが自分自身のことを深く分かれば分かるほど、ご相談者のことがよリ深く分かるようになる、という非常に大事な現象というか関係性が興ってくるのです。
逆に言うと、カウンセラーが自分のことへの分かり具合が浅いほど、ご相談者へのカウンセリングも浅いものとなり、局面の進展がなかなかおこらない。
カウンセリングというものは非常に奥深く、例えば臨床心理士や公認心理士の資格をもっていようと、まず自分自身の心理が深くわかっていなければ、実践には全く役に立ちません。
そのような訳で、当ルームに在籍するカウンセラーは全員、教育分析を数年受けた経験を持ち現在も教育分析を受けています。
2021年5月20日 佐藤