強迫性について⑧

私の強迫性体験その2

「俺はいま寒いという自分の感覚をなかったことにしている」とリアルタイムに気づいた直後から、同じような体験を思い出しました。

 

幼稚園の先生に「おしっこ」とどうしても言えなくて、ついに教室のなかで大量に漏らしておしっこの池を作って、先生が大慌てしていたこと。

 

高校3年の時通っていた予備校の冷房が効き過ぎで寒かったのに、「エアコンの設定を変えて」とか「席を変えてほしい」を言えず、かといってガーデガンを持っていくことも思いつかず、ついに体調をかなり崩したこと。

 

私には、これら全てに同じ感じを覚えます。

 

誰かに自分の気持ちを伝えることに躊躇しているうちに、その自分の気持ちを無視するというか疑うという風になっていき、ついにその気持ちそのものがないんだと無理やり自分に言い聞かせる感じ。

 

そして、その大元にはおそらく次のような子供時代からの私の心理があると思います。

 

「こころが不安定な母親に対して、自分の気持ちを伝えたら、母が混乱したり疲れたりする。

母がそうなると自分も不安になる。

 

ならば、その不安を回避するために、自分の気持ちをなるべく伝えないようにしよう、その為には自分の感覚を拾わないでじっとしているのがいいんだ。」と。

 

こう自分に聞いてみても、実感として違和感はありません。

 

もともと寒さに弱い体質もあるのでしょうが、子供の時よく風邪をひいたのも、寒いのを我慢していたからだと、この気づきの直後に合点がいきました。

 

2021年10月6日 佐藤