私の強迫性体験その4
自分の強迫性が腑に落ちて、その瞬間強迫行為から距離をとることができた。
振り返ると、腑に落ちるかどうかのポイントは、実感したかどうか、あるいは実感の度合いだと思います。
では実感する為には何が必要かと言えば、ひとつはリアルタイムに強迫性(寒いと感じないようにしていること)に気づくことだと思います。
思えば、心身の感覚はいつもリアル(タイム)なものですが、強迫行為・思考はそれをないがしろにして、リアルでないもの=心理的な思い込みや〜するべき等の精神論に囚われています。
してみると、リアルタイムに自分自身を感じること自体が強迫性という非リアルなものからリアルな自分の感覚に目を向けさせる働きがあるのだと思います。
たしかに、私はあの時「寒い」という自分のリアルな感覚に正面から向き合い、受け入れることをしていた気がします。
傍からみれば小さなことのようですが、これこそ実感だと思います。
このシンプルな感覚の実感と「ああ、自分の感覚見ないふりしてきちゃったなー」という慨嘆的な実感がおそらく相互作用的に進んでいったのだと思います。
次回も実感する為に必要なこと、また自分の感覚を受け入れることの意味を書いていきます。
2021年10月27日 佐藤