学校に行きたくない
会社に行きたくない、職場に行けないというは訴えは臨床の場でよく聞きます。
かく言う私も会社員時代に一度ならずそんな気持ちになったことがあります。
そんな心理を紐解くためにまず私達の子供時代を考えてみましょう。
子供時代においても、多くの方が学校に行きたくないと思った経験を持っていると思います。
例えば、その時にお腹が痛い、熱っぽい、体がだるい等世間一般でいう風邪のような状態になったことはないでしょうか。
そして、親に「風邪をひいたみたい」と言うと、親が「じゃあ、大事をとって今日は休む?」と言って、学校に電話をかけてくれる。
さて、この「風邪のような状態」とは何か?
こういうことがあり得ます。
病気になることは一見当人にとって良くない不快なことにみえて、実は当人が病気であることには何らかの意味がある。
上の例でいえば、子供が「風邪をひいたみたい」と言うのみならず、実際に自分の体が風邪のような状態になることに意味がある、そんなふうに考えられないでしょうか。
ではどんなことが考えられるかというと、
親にホンネを言わずにすむ
親に怒られずにすむ
親を心配させずにすむ
子供からするとこういう心理的な意味がある、と想像できます。
2021年12月1日 佐藤