会社に行きたくないという心理③

学校は行くものだ

「学校に行きたくない」のには、それぞれの子供に理由があると思います。

 

朝起きるのが苦手、宿題をやるより遊びたいといった、いかにも子供らしい理由。

 

あるいは、友達との関係に不安を抱えている等、場合によっては大人のサポートが必要な現実的な理由もあるでしょう。

 

ですが、それ以前の子供の心理として、学校は「行くものだ」という固定観念があると思います。

 

いかに学校に適応しようかと子供なりに頑張るのだと思いますが、適応することしか頭になければ、ふと立ち止まって学校に行きたくない理由を考えてみる気持ちになりにくいのではないでしょうか。

 

もし、行きたくない理由をきちんと考えることができれば、朝起きるのが苦手等本質ではない理由なのか、友達との関係等本質的な理由なのか、に思いが至りそうです。

 

そこまで考えが及ばなくても、学校とは「行くものだ」という考えが強くなければ、大人に相談する気になるかもしれません。

 

その結果、あるいは学校に「行かない」選択をすることも十分あり得ると思います。

 

ということは元の「〜するものだ」という観念が問題となってきますが、これもやはり前回触れた親と摩擦をおこしたくない子供の心理が働いていると思います。

 

親にうまく適応すれば親との摩擦を回避できる、そう思う心理。

 

しかし、親との関係が不安であればあるほど適応は強迫性を帯びてきますので、固定観念化していきます。

 

さて、大人になっても「会社には行くものだ」という固定観念を持ってはいないでしょうか、ひたすら適応を目指していないでしょうか。

 

会社に行くことの理由をきちんと考えてみたことがあるでしょうか。

 

2021年12月15日 佐藤