会社に行きたくないという心理④

私の「会社は行くものだ」体験その1

前回「会社に行くことの理由を考えてみたことがありますか」と書いておきながら、私も企業に就職して相当な年月が経過するまで、会社に行く理由をきちんと考えてみたことはありませんでした。

 

いい大学に入り、いい会社に入る、幸せな人生を送るためにはそうすることがたぶん良いのだろう。

 

そう思っていました、ただし漠然と。

 

そんなふうに思っている方も相当おられるのではないでしょうか。

 

ですが、ふとした時真夜中に「このままのやり方で人生が進んでいっていいのだろうか?」と不安になることがありました。

 

この不安は数ヶ月に一回くらいの割合で夜中に去来し、後に私が生き方を変えるまで続くことになります。

 

振り返ると、この不安こそ、強迫的適応つまり会社には行くものだと頭から思っていた自分へのメッセージでした。

 

しかし私は、一時の気の迷いだろう、誰しも空しくなることはある、こんな気分すぐに忘れるさ、と思い直し、不安をさらりとかわし(た気になっ)ていました。

 

会社は行くものだという考えが染みついていたため、無理やり自分をごまかしていたのです。

 

ではなぜごかますのかというと、今ではこう考えられます。

 

適応することばかり考えているのだが、いざ真剣に会社で働くことの理由を考え始めたら、(親や会社への)適応以外の選択肢も考えざるを得ず、結果(親や会社から離れ)孤独になる、と私は思っていたからだ、と。

 

2021年12月22日 佐藤