その人の「一点」を見据える⑥

自分のリソースの活かし方

人のパーソナリティには大きく二つの方向があると考えています。

 

人と一定の距離を置き、自分の世界を大事にするタイプ。

 

人間関係の中で自分の価値や喜びを感じるタイプ。

 

前者を内向タイプ、後者を外向タイプとします。

 

このタイプにも、その人の「一点」が現れてきそうです。

 

人が不安から自分の気持ちを守ろうとする時にもそのタイプの傾向がでますし、何かの活動をしてその人が充実感を感じる時にも同様です。

 

不安とか不確実なものを抱えきれず、人と過度に距離を置いたり、相手にむやみに拘るのは、自分のタイプ、言い換えるとリソース(資源・素質)をあまりよろしくない方向に使っていると言えそうです。

 

一方、冷静に客観的に事態を把握できるのは内向タイプの人の特徴だと思いますし、人に喜んでもらうことに生き甲斐を感じてアイデアを色々思いついたりできるのは外向タイプの人の良い面だと思います。

 

実際ほとんどのご相談者が、心理的にどこかおかしいと感じている一方、自分なりになんとかやってきた自負を程度の差はあれ持っています。

 

その人の精神的な有り様を全体として分かっていく際に、このような視点が重要だと考えます。

 

次回に続きます。

 

2022年5月18日 佐藤