カウンセリングの現場では④

予習復習と精製

今回はカウンセラー視点での事柄を書きます。

 

セッションが行われる時以外の時間、つまり準備作業にカウンセラーは多くの時間を使っています。

 

セッションが終わった後にその日気づいたことを書き留めておく。

 

セッションの前には、今までの面接記録を読み返し、新たに気づいたことを記す。

 

そして、最も大切なことですが、

 

ご相談者の心理構造の本質は何か?

 

このことを常に考え続けることが大事です。

 

それは、私にはエッセンスを抽出する精製作業のような感じがあります。

 

その時に重要なことがもうひとつ、

 

「分からない感じ」をセンサーにする。

 

カウンセラーが「うん?ここ分からない」と感じる感じが、セッションが進むにつれ重なってゆくと、それらには重大な意味があることが多いと思います。

 

そういうことをつらつら考えていると、時は早く過ぎ、準備の時間はけっこう長くなります。

 

おそらく、一般の人が想像するよりも長い時間を準備に当てていると思います。

 

ですが、実はその時間は心理=真理探求の醍醐味でもあります。

 

準備を充分にしてセッションに臨むと、ご相談者とのセッションも充実し、精製内容は修正されたり微調整されて、さらに純度が高まります。

 

すると、ご相談者の気づきの度合いも増していく、すなわちご相談者を本質的に援助することになっていきます。

 

2022年10月13日 佐藤