カウンセリングの現場では⑨

ストーリー性と非ストーリー性について

先日のことですが、私にはたまにあることなのですが、「ちょっとだけ、10分くらい眠って、すぐ起きて、その後気になっていたことをやろう」と思って、ベッドに横になったところ、そのまま朝まで眠ってしまいました。

 

夜の8時頃から朝の8時まで12時間ほど眠ったことになります。

 

しかも、その睡眠の質が深いのです、疲労を絞りとったような感覚がありました。

 

一方、これまた私にはたまにあることですが、「明日は用事があるので、ちゃんと寝ておこう」という時には、寝る時間を決めたり、寝ている間にトイレに行って睡眠を妨げないように、寝る前におしっこを何回もして、一滴残らず出しておこうとする。

 

(もうお分かりのように)そういう時にはたいてい寝つきが悪い。

 

それでも、しばらくは寝よう寝ようと頑張る、しかし眠りは訪れない。

 

そして、夜も相当遅くなった時、(おそらくこの頑張りを放棄した時に)いつのまに眠っている。

 

しかし、起床後はすっきりした感じはせず、睡眠の充実感がない。

 

さて、誰しも体験していそうなこの現象をどう考えたらよいか、考えているうちに表題のストーリー性に至りました。

 

ストーリー性に至るきっかけとして、是枝裕和監督の映画「怪物」、宮崎駿監督の映画「君たちはいかに生きるか」を観た人の話を聞いたことがあります。

 

このふたつの映画はともに、私が考えるところ、「非ストーリー性」の映画だという気がするのです。

 

次回に続きます。

 

2023年7月21日 佐藤