カウンセリングの現場では⑬

カウンセリングの環境について

セッション時の環境といえば、まず対面かオンラインのどちらかということになります。

 

人それぞれ、やり易さ、体調や時間の都合がありますから、どちらがいいとかわるいとかはありません。

 

私個人の側からいえば、以前は対面の方がその人の雰囲気や感情がダイレクトに伝わってくるので、対面の方がベターと思っていましたが、いざ電話やビデオ通話でやってみると、これはこれで大丈夫だという感じがしてきました。

 

これも私個人の感じ方と思うのですが、その人の声や言葉そのものに集中し易いことが要因としてあるのだと思います。

 

声に集中といえば、当ルームは対面の場合は、クライアントとカウンセラーがお互い向かい合って着席するスタイルとクライアントが寝椅子に横になるスタイルの二つがあるのですが、寝椅子の場合は向かい合いませんから、カウンセラーはもっぱらクライアントの声を聴く、というかたちになります。

 

これは対面とオンラインの折衷ということになりそうです。

 

一方、着席スタイルはカウンセラーがクライアントの表情を感じ取れるので、もちろんメリットは大きいです。

 

ちなみに、着席か寝椅子どちらを選ぶかは、人によりかなりはっきり好みが分かれます。

 

また、着席はお互い180度で向かい合って座るスタイルもあれば、90度で座るスタイルも可能です、この方がやり易いという方もおられます。

 

加えてですが、自分のイメージを言葉だけで話しずらい時には、ホワイトボードを使っていただくことも可能です。

 

どのようなスタイルであれ、他者にむけて真の自分を表現すること自体が治癒的ですので、その人が好みの表現方法を出来るように、私達も最適な方法を考えていきます。

 

2024年3月5日 佐藤